歯列矯正医による矯正治療のお話

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歯列矯正

矯正治療に保険はきかないの?保険がきく歯並びは?

こんにちは、シュンです。

「矯正治療に保険は効かないの?」
「保険がきく歯並びはないの?」

こんな疑問に答えるために矯正治療と保険について解説します。

  • 矯正治療と保険
  • 保険がきく矯正治療
  • 外科矯正治療
  • 保険がきく外科矯正治療と通常の矯正治療
  • 保険で治療できる医院

 

矯正治療と保険

基本的に矯正治療に保険は効きません

矯正治療で保険がきくものは、口蓋裂などの一部の先天性疾患の方、受け口や出っ歯、開咬(前歯で咬めない)などのかみ合わせで骨格のバランスが著しく悪く外科手術を伴う矯正治療(外科矯正治療)、先天的に歯の本数が6本以上少ないなど限られた方のみになります。
そのため、多くの方は保険で矯正治療はできません。ただし、美容整形などとは異なり医療費控除の対象にはなります。

ポイント

矯正治療は基本的に保険は効かない

保険がきく矯正治療

  • 先天性疾患によるもの(別に厚生労働大臣が定める疾患)
  • 外科矯正治療によるもの(顎変形症)
  • 永久歯が6本以上足りないもの
  • 前歯3本以上埋まっているもの(埋伏歯開窓術が必要なもの)

だけになります。

上記に当てはまるかどうかは、矯正医に相談してみてください。

ポイント

保険が適用される歯並びは、ごく一部

自分の歯並びが保険が適用されるかは、矯正相談で矯正医に聞く

 

外科矯正治療

上記で書いたとおり、顎変形症という診断のもと外科矯正治療を行う場合は保険が適用されます

顎変形症とは、上アゴ(上顎骨)や下アゴ(下顎骨)の形や大きさの異常、両者のアンバランスによってかみ合わせの異常(咬合不正)と顔の変形などの症状を示すものです(顎変形症学会より)。

顎変形症には、色々なかみ合わせが含まれますが、ひどい受け口や出っ歯、アゴが曲がってる顔が異常に長いなど、かみ合わせが悪い原因が主に骨にあるものです。

矯正治療では、歯は動かせますが骨を大きく動かすことはできません(子どもの矯正治療では、多少のコントロールはできる場合があります)。そのため、根本的な原因が骨にあり、その程度もひどい場合は外科矯正治療が望ましいです。

外科矯正治療は、外科+矯正治療ですので外科(手術)と矯正治療の両方が必要になります

通常、手術の前に1~2年程度の矯正治療を行い(術前矯正治療)、準備が整った段階で全身麻酔による手術(骨切り)を行います。手術前後は、1~3週間程度の入院も必要です。退院後は、また半年~1年程度の矯正治療が必要です(術後矯正治療)。矯正装置が全て取れたら、通常の矯正治療と同じく保定装置(リテーナー)を最低2年間は使用します。

手術は、原因となる骨に応じて下アゴだけ切るもの、上下のアゴを切るもの、上アゴがさだけを切るものがあります。アゴの手術というと、キズが残る惨敗をされる方もいると思いますが、顎変形症の手術は総て口の中から行うため、顔にキズが残ることはありません。しかし、全身麻酔で骨を切る手術ですので様々なリスクがありますので、手術のリスクについては口腔外科や形成外科の先生に詳しい説明を受けましょう。

外科矯正治療は、通常の矯正治療よりリスクは高めの治療にはなりますが、骨から治すことができるため、かみ合わせだけでなく、顔つきまで治すことができます(上アゴと下アゴに限ります)。

ポイント

外科矯正治療は、全身麻酔による手術と入院が必須だが、顔つきまで治せる

 

保険がきく外科矯正治療と通常の矯正治療

上下のアゴのバランスが著しく悪い場合は、外科矯正治療が適応となります。この場合は、保険が適用されます。

しかし、アゴのバランスは悪くても程度の問題で手術をしなくても治せる場合もあります。その場合は、保険は適用されません

外科矯正治療でも矯正治療だけでも治せる場合、どちらを選択すればよいのでしょうか??

まず、通常の矯正治療だけですと歯は動かせますが骨は動かせません。そのため、理想的に治すためには外科矯正治療の方が優れている場合が多いです。また、顔の骨(横顔やアゴが曲がっているなど)から治したい場合は外科矯正治療が必須になります。

しかし、外科矯正治療という名前の通り手術と入院が必要になるため、その間学校や仕事を休むことができるかが大事です。また、通常の矯正治療より時間がかかることが多いです。

一方、通常の矯正治療だけで治す場合は骨のバランスは悪いままで歯を動かすことにより、かみ合わせを治していきます。そのため、多少歯を無理に動かす必要があります。もちろん、どちらでも治せる場合ですので、かみ合わせに問題がでることはありません。

費用については、外科矯正治療は保険がききますので矯正治療だけで治すより多少安く済むことが多いです。ただし、裏側矯正やマウスピース矯正などの目立ちにくい装置では保険が効きません。

外科矯正治療
  • 理想的に治せる
  • 顔つきまで治せる
  • 手術や入院が必要
  • 目立ちにくい装置は選択できない
  • 保険がきく
  • 期間が長い
矯正治療
  • かみ合わせは問題なく治せる
  • 顔つきはそのまま
  • 目立ちにくい装置も選択できる
  • 保険は効かない

ポイント

手術や入院が可能で顔つきまで気になるなら、外科矯正治療も選択肢に入れたほうが良い

矯正治療の費用についてはこちらを参照してください

矯正治療費に基準ってあるの?【矯正費用の基準、相場】

保険で治療できる医院

保険がきくかみ合わせであっても、どこでも治療可能なわけではありません。

保険で治せる医療機関は、別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生(支)局長に届け出た保険医療機関だけになります。

保険医療機関には、大学病院など矯正科と外科があり入院もできる大きな病院と個人の矯正専門医院の両方が含まれます。矯正専門医院の場合、手術や入院は基本的にできませんので、手術や入院は紹介先の大きな病院で行うことになります。

ポイント

保険で治療ができる医院は限られている

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