歯列矯正医による矯正治療のお話

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歯列矯正

小児矯正についての解説【目的、開始と終了、期間、装置】

こんにちは、シュンです。

本記事では小児矯正(Ⅰ期治療、子どもの矯正治療)について

「どんなことをするの?」
「いつから始めた方が良いの?」
「いつ終わるの?」
「小児矯正をやってたんだけど、歯のデコボコが治ってないんだけど…」
「学校健診で歯並びにチェックがついてたけど、どうすれば良いの?」

といった疑問について矯正医の立場で系統的に解説します。

矯正治療の概要については、以下の記事をご覧下さい

矯正治療の流れ・期間について系統的に解説します【認定医】

記事の構成

  • 小児矯正の目的
  • 小児矯正の開始と終了
  • 小児矯正で使う装置
  • 学校健診で歯並び、かみ合わせにチェックがついていたら
  • 小児矯正を始める前に

 

小児矯正の目的

はじめに目的ですが、

  • 上アゴと下アゴの成長のバランスを整えること
  • 永久歯がはえる隙間を作ること
  • 歯並びに影響する悪いクセがあれば改善する
  • 正常な成長を妨げるかみ合わせを治しておく

などがあります。

ここで大事なことは、キレイな歯並びにするというのは、ほとんどの医院で目的にはなってないということです。

矯正治療は見た目を治すというイメージのある方もいると思いますが、特に小児矯正では成長期の土台作りとして、機能的な問題にアプローチするものです。

逆に、細かなデコボコなどは対象としないことも多いです。

小児矯正を行うことによって、将来的にデコボコ(乱杭歯)になったり、出っ歯や受け口になったりするのを軽減することが可能です

小児矯正を適切に行えば、約70%で将来的に抜歯をすることなく機能的な歯並び、かみ合わせを獲得できるといわれています。

ポイント

小児矯正は、成長期の土台作りが目的

小児矯正により、約70%は抜歯が必要なくなる

 

子どもの矯正治療の開始と終了

子どもの矯正治療では、お子様の歯並びやかみ合わせによって適切な開始時期が異なります。

一般的には、小学校に入学したら矯正医に一度相談した方が良いとされています。そこで、矯正治療が必要であれば適切な時期まで待って開始します。適切な開始時期は、生え代わりのスピードやかみ合わせによってもことなりますが、7~9歳程度から始める方が多いようです。

個人的には、最も適切な時期は「問題なく治療できる(遅すぎない)時期で、最も遅い時期」がベストだと考えています。

それでは、いつ終わるのでしょうか??

歯並びは、永久歯が生えそろうまで自然に動いていきますので、永久歯が生えそろうまで管理することが多いです。

一般的に、最後に生えてくるのは12歳臼歯(第2大臼歯)です。ただ、12歳臼歯といっても実際に生えるのは13~14歳くらいに生えそろうお子さんが多いです。

つまり、7~9歳に始めて13~14歳まで管理していくことになるため、4~6年くらいかかることになります。ただし、この間ずっと動かしてる訳ではなく、半分くらいは成長や生え代わりをチェックする期間となります。

そのため、実際に動かしてる時期は2~3年程度となることが多いようです。

ポイント

子どもの矯正治療は、5年前後かかるが半分は成長観察

 

子どもの矯正治療で使う装置

 

子どもの矯正治療で使う装置は、大人に比べても非常に多いです。その中で、成長に合わせて適切な装置を何種類か使い分けて治していきます。僕の場合は、4~5種類くらいを使い分けることが多いです。

たまに、「取り外しができる装置だけで治せませんか?」という相談をうけますが、できなくはありませんが、個人的には推奨はしません。装置によって得意な動かしかたや不得意な動かしかたがありますので、無理に取り外しができる装置だけで治そうとすると、時間がかかってしまったり、目標を達成できなくなってしまいます。

小児矯正で実際によく使う装置については、また今度詳しく書いていきますね。

ポイント

子どもの矯正治療では、何種類かの装置を使い分けて治療する

 

学校健診で歯並び、かみ合わせにチェックがついていたら

最近では、学校検診でも歯並びにやかみ合わせに問題のあるお子様のスクリーニング(ふるい分け)を行います。もし歯並び、かみ合わせの項目にチェックがついていたらすぐにかかりつけの歯医者さんだけでなく、矯正医に相談することをおすすめします。

矯正治療は歯科の中でも非常に特殊な治療になり、矯正医は矯正治療だけに特化していることが多いです。具体的には、虫歯や歯周病、入れ歯などの治療をやらずに矯正治療だけを行います。そのため、かかりつけの一般の歯医者さんでは、矯正治療が必要かどうかの判断が出来ないことが多いです。これは、専門が異なるため仕方のないことです。目が痛いのに、眼科に行かず産婦人科に行くようなものです

また、学校検診で検診を行う歯医者さんも多くは矯正の知識のない一般の歯医者さんであることが多く、歯並び、かみ合わせに関してはわかりやすい不正しかチェックしていなかったり、必要がないのにチェックしてしまうこともあるようです。歯並びやかみ合わせで、気になることがあれば矯正医に相談してください。

ポイント

歯並び、かみ合わせの相談はら必ず矯正医にする

 

小児矯正を始める前に

矯正医に相談した結果、矯正治療が必要だと言われた場合ですが、ちょっと待ってください

お子様のことですので、必要だと言われたらすぐに始めなきゃと考えると思いますが、小児矯正は、期間も費用もかかります。そして、途中で止めたり、病院を変えたりすることが難しい治療になります(転医は可能ですが、余分に費用や期間がかかります)

その間、ずっと担当医と付き合うことになりますので、相性の良い、信頼できる矯正医に出会えるまで、最低2~3箇所の歯科医院で矯正相談をすることを強くおすすめします

残念なことですが、僕も他院で矯正中のお子様の相談を受けることがありますが、特に問題なさそうな治療方針あっても、「担当医が信頼できない」とか「説明が分かりにくい」ということも少なくありません。
ただでさえ、はじめての矯正治療でわからないことばかりだと思います。長い間、付き合うことになる担当医ですのでお子様にとってもご両親にとっても相性の良い担当医を見つけてください。

ポイント

矯正治療費を始める前に、最低2~3箇所で矯正相談をする

歯並び、かみ合わせが悪いままにするとどうなるかについては、下記の記事を参照してください

歯列矯正医が『忖度しない』で答える!歯並びが悪いとどうなる??

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